皆さん、ご安全に!セキレイです。
先日(2019年6月29日)、僕は「鍵の思い出音楽会」というオーケストラ・コンサートに行ってきました。
「思い出の鍵」という鍵っ子のみで構成された非公式かつ非営利な吹奏楽団による、Key作品の音楽演奏会です。
※鍵っ子とは、ゲームブランドKeyの熱心なファンの総称です。
僕にとってはゲーム音楽のコンサートは初体験でした。きっかけはGoogleの”あなたへのおすすめ記事”。
無料かつ電子チケットだったので、即断で申し込みました。あの時の自分と、おすすめに表示してくれたGoogleさんには全力で感謝します。ありがとうございます!!
場所は兵庫県の伊丹アイフォニックホールでした。
僕の家からは車で3時間ほど。往復で6時間もかかってしまうのですが、鍵っ子としてはその程度なんでもありません。
予め告知されていたKeyの演奏曲をYoutubeMusicに順番通り入れて、車内で聴きながら向かいました。
近くに来てからは地下駐車場に車を停め、Googleマップを頼りに伊丹アイフォニックホールに到着。
入り口にはこちらのポスターが掲示されていました。

開場の30分ほど前に玄関に入ったのですが、すでに長蛇の列!!流石だぜ…。
列を辿りながら最後尾に並びまして、開演をそわそわ待ってました。その後も開演までに人がどんどん並んで、僕が来た時の2倍ほどの列になってしまってました。最後尾はホールから出てしまってたそうです笑
スタッフの方がきちんと列案内してくれたり、「暑いところでお待たせしてすみません」等の声掛けを行ってくれてました。あると無しとでは待ってる気持ちも全然違いますよね!感謝です!
そんなこんなでいよいよ開場!
電子チケットをスタッフの方に見せて、ホールの中に入りました。
写真を掲載できないのが残念なくらいキレイなホールでした〜!ステージには椅子と譜面台が並べられていて、中央にはピアノが配置されていました。ピアノの上にはリトバスの”ドルジ”ぬいぐるみが鎮座してました笑
初のオーケストラ・コンサートなのでホール内を、初めて都会に来た田舎者の如くキョロキョロ見回してました。
ホール内が人で埋まると、演奏者の方が入ってくる前に今回のゲストMCである”YURiKA”さんが演奏中の注意事項を、Key作品の有名台詞を交えながら放送!
「武器を投げ込んだりしないでください!」
には、ホール内の鍵っ子達も大笑い。早速ファンたちを楽しませてくれるYURiKAさん最高…!
そして少し待つこと数分後、演奏者の方たちがそれぞれの楽器を持って入場してきました。ホール内が拍手で包まれます。演奏者も全員が鍵っ子ということで、
「これ全員がKey好きなんだなぁ…」
って思いながら拍手してました笑。
“思い出の鍵”の方々が座ると、ピアニストの”梶田法子”さんが入場!次に指揮者の”志村健一”さん!そして最後に、今回のゲストMCでありプロの歌手である”YURiKA”さんの入場!
なんと、Keyの最新作”SummerPockets”のヒロイン”鳴瀬しろは”の制服姿での登場!いやそれはもう反則やって…。黒タイツ最k(殴
演奏プログラムは…
○第一部
- “Kanon”から「朝影」「LastRegrets」「風の辿り着く場所」
- “Air”から「回想録」「夏影」「青空」
- “CLANNAD”から「汐」「メグメル」「馬鹿ふたり」「白詰草」「潮鳴り」「願いが叶う場所Ⅱ」「小さな手のひら」
- “智代アフター”から「Lights colors」
- “リトルバスターズ!”から「Boys be Smile」「騒がし乙女の憂愁」「えきぞちっく・といぼっくす」「Song for friends ~instrumental~」「勇壮なる闘い」「死闘は凛然なりて」「遥か彼方」「Little Busters!」
- “クドわふたー”から「one’s future」
○休憩15分
○第二部
- “Charlotte”から「Bravely You」
- “Rewrite”から「Rewrite」「旅」「ヒナギク」「刈り」「Philosophy of ours」「ささやかなはじまり」
- “Summer Pockets”から「Sea,You&Me」「紬の夏休み」
- “planetarian”から「Gentle Jena」
- “Angel Beats!”から「My Soul , Your Beats!」「Crow Song」「一番の宝物(Yui final ver.)」「Brave Song」
○アンコール&………
という流れでした。1作品の演奏が終わる毎に、YURiKAさんが登場しては作品の説明と演奏曲紹介、YURiKAさんの印象に残ったシーンなどのちょっとしたトークをしてくれました。いやぁ…かわいい。
演奏者全員が鍵っ子ということで、アマチュアの演奏ながら「楽しんで演奏している」のが伝わってくるんですよ!
印象深かったのがクラナドの”馬鹿ふたり”の演奏をしている時です。演奏パートじゃない演奏者が笑顔で頭揺らしてリズム刻んでるんですよ!
「あぁ、演奏者でありながら僕らと同じ”観客”として楽しんでるんだなぁ…」
って思いました。なんだか、ファンとしてそれが凄く嬉しかったり笑
ところで、僕は”馬鹿ふたり”を聴いたら思い浮かべるシーンはやっぱりこれ。
(このシーンのBGMは違うけどね…)


「んふ、それと…便座カバー!」
「どれもなるのが難しそうだなぁ…」
って岡崎と春原の馬鹿トークです。音楽によってシーンが思い浮かんで、気がつくとニヤけてる自分が居るんですよね。
次いで同じくクラナドから”潮鳴り”では、僕はこのシーン。



自分のせいで父親が夢を諦めたと思って泣き出してしまう渚。
そこに、
「夢を叶えろ!なぎさぁあぁぁぁぁあ!」
と体育館に飛び込んでくるアッキー。僕がいろいろ両親に迷惑をかけてるだけに、このシーンは感動しましたね…。
皆さんはどのシーンが浮かびましたかね?
クラナドからは最後に”願いが叶う場所Ⅱ”について…。僕が思い浮かべたのは、

「もう、良いのだろうか?…俺は、やり終えたのだろうか…?」
と、岡崎の父と岡崎が話しているシーン。

回想中の「な?ともや?」
ぶわっ(泣
演奏中に涙ぐんでしまいました…。当時アニメで初めて見たときは、嗚咽を漏らすほど泣きましたからね…。
そうそう、あと印象的だったのは「勇壮なる闘い」「死闘は凛然なりて」の演奏!
生の音だと激しめの音楽の低音が身体に!骨に!心臓に響く響く!
あまりに高揚してスマホをステージに投げ込んでしまいそうでした。※絶対にやめてください。
あの高ぶりはその場に居ないと感じられないですね…。繊細な音楽も良きですが、生で聴くなら激しい音楽も推したいとこですね!
指揮者の志村健一さんの動きも激しくてカッコよかったです!
リトバスと言えばもう、”遥か彼方”ですよね。




いやもう、ね?流石に涙腺が機能しなくなりました。
“遥か彼方”で思い浮かべるシーンは、流石に皆さんこのシーンですよね?泣きましたよね?
その後もそれぞれ思い浮かべるシーンがあったり、なかったり。
美しい旋律を生で聴ける喜びを存分に感じながら、音楽会は終盤を迎えました。
プログラムを終えると、とりあえず「終了の流れ」にはなりますが当然の拍手アンコール!
YURiKAさんが登場し、
「大事な曲が無かったことに皆さんもう、お気づきですよね?……もうゴールしていいよね」
という台詞を言って舞台裏に戻っていきました。
「もうゴールしてもいいよね」とはAirの台詞…、え?
一瞬の困惑もつかの間、志村健一さんのタクトが振られ演奏が始まりました!イントロを一瞬聴いただけで気づく曲!
(おぉぉぉぉおおおおおお!だよなぁだよなぁ!)
アンコールの曲はAirのオープニング、「鳥の詩」でした。プログラム見たときに「鳥の詩」が無いのおかしいと思ったんだよ!!流石に鍵っ子の音楽会で「鳥の詩」が無いわけないよなぁ!?
良い演出してくれますね、ホント。大興奮でした笑
しかし、興奮はまだまだ終わりませんでした。アンコールの演奏も終わり、音楽会のエピローグです。
YURiKAさんと志村健一さんのトークが始まりまして、志村健一さんがサマポケを途中までやってることがわかったり。お二人の台本じゃない絡みが本当に面白かったです!お二人のトークはずっと聞いてたかった笑
そして、話はYURiKAさんがサマポケの挿入歌である「夜奏花」を歌っているという話になりました。鍵っ子なら当然知っていることではありますが…。
「歌わせてもらっていいですか?」
……ふぁ!?最後の最後に何を言い出すんですかYURiKAさん!??
流石にホール内は一瞬どよめきました。ここに来てサプライズ生歌!!前の席の人が天を仰いで「よっしゃあぁぁあぁ!」って顔してたのが凄く印象的でした笑
YURiKAさんは衣装替えや準備のために一旦舞台裏へ。独りマイクを持って残された志村健一さんが場を繋ぐためにトークをしてくれました。
そこで知ったのですが、今回使用した楽曲の楽譜は公式が販売しているものではなく…”思い出の鍵”の皆様が耳コピしたものらしいです。これだけの曲をすべて耳コピ…。相当に苦労されたと思います。皆さんは趣味で楽器をされていて、普段はお仕事をしながらスキマ時間で演奏の練習をしているそうです。
僕もKeyは凄く好きですが、皆さんの好きには到底敵わないみたいですね笑
そして、志村健一さんの言葉ですが…
「みんなで楽しめるならプロもアマチュアも関係ない」
という言葉はプロである志村健一さんが言うと重みが違いますよね。今回の音楽会ではまさに痛感しました。ホール内の演奏者、観客、MCやスタッフに至るまで鍵っ子という奇妙で最高の空間が楽しくないわけがなく。
プロとかアマチュアとか、立場や役職関係なく全員が鍵っ子として楽しめました!
そして衣装替えを終えたYURiKAさんが戻ってきました。綺麗だったなぁ…
鍵の思い出音楽会は、”SummerPockets”挿入歌「夜奏花」の生演奏・生歌という滅茶苦茶に豪華な演出で幕を閉じました。あの空間に居れただけで、Keyを好きで良かったと思えるくらい素晴らしいものでした。
タクトを振る志村健一さんの後ろでYURiKAさんが歌ってるのがとてもカッコよく、幻想的で…。写真で残したかったあぁぁぁあ!!!
最後の曲が終わると、本当に最後の最後”思い出の鍵”の皆さんと、梶田法子さん、志村健一さん、YURiKAさんをセンターに記念撮影を行いました。それぞれがKey作品に登場したキャラクターのぬいぐるみを持って。ドルジを持った志村健一さん、かわいすぎ。
YURiKAさんの「それと!」という掛け声に観客が「便座カバー!」と返して、記念撮影は終了。僕らが映り込めなかったのは残念でしたが、そこまで贅沢言ってられませんね。これだけの体験をさせてもらって。
以上で、僕の初めてのオーケストラ・コンサートの体験を書き終えたいと思います。
今回演奏を行ってくれた”思い出の鍵”楽団の皆様、そして鍵っ子として参加して頂いた梶田法子さん、志村健一さん、YURiKAさん本当にありがとうございました!
Key作品の良さを一人でも多くの人に知ってほしいという想い、僕にも少しだけ貢献させてください笑。
非営利団体ということなので、今後も無料での音楽会になるのでしょうか。ツイッターの方にもいくつか声がありましたが、どういう形でも良いのでお金を払いたい笑。払わないと気がすまないまであります!
よっぽど遠くで開催されない限りは、次回の音楽会も是非、是非に参加したいと思います!本当にありがとうございました。お疲れ様です!