皆さん人生で1度は「お客様は神様だ」というのを聞いたり、言われたりしたことがありますよね。
言ったことがある!と、いう方が居ないのを願います。
お客様は神様についていくつか物申したいと思って書いてます。
僕自身、アルバイト時代に1度クレームを入れられました。
落ち込んだ僕を救ったのが1つのブログだったので、僕もそういうブログを書きたかったのです。
そもそも「お客様は神様」という言葉は…

誰だよこんな厄介な言葉を日本に浸透させたのは!!
と、当時思いましたが…
意外なことに、この言葉を生み出したのは演歌歌手の三波春夫さんなんです。
三波春夫にとっての「お客様とは、聴衆・オーディエンスのことです。客席にいらっしゃるお客様とステージに立つ演者、という形の中から生まれたフレーズなのです。
三波が言う「お客様」は、商店や飲食店などのお客様のことではないのですし、また、営業先のクライアントのことでもありません。
しかし、このフレーズが真意と離れて使われる時には、例えば買い物客が「お金を払う客なんだからもっと丁寧にしなさいよ。お客様は神様でしょ?」と、いう風になるようです。
そして、店員さんは「お客様は神様です、って言うからって、お客は何をしたって良いっていうんですか?」という具合。俗に言う“クレーマー”には格好の言い訳、言い分になってしまっているようです。
と、春夫さんの長女である美由紀さんが、オフィシャルサイトの方で説明してくださってます。また、
歌うときに私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払って澄み切った心にならなければ完璧な芸をお見せすることはできないと思っております。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです。
また、演者にとってお客様を喜ばせるということは絶対条件です。だからお客様は絶対者、神様なのです。
と、春夫さんご本人が生前に語っています。
つまり「お客様は神様」という言葉は…
客が胡坐をかいて偉そうな態度をとるための言葉ではなく、
演者がお客様に自分の完璧な芸を見て頂くための心持なんです。
店員がお客様に気持ち良い買い物をしてもらおうとか、そういった意識を持つためならまだしも…
客がクレームをつけるための言い分にするなんて、ふざけるなって話です。
クレームで落ち込んだとき

冒頭で、僕自身もクレームを受けたと書きました。
直接「お客様は神様だろ!!」と、言われたわけではありませんが、そういう態度のお客様でした。
以前レジ打ちのアルバイトをさせて頂いていたのですが、
閉店5分前に、バックヤード(裏)のゴミ整理をしていた僕がレジ応援として呼ばれました。
閉店間際はレジにくるお客さんが一時的に多くなるので、いつものことでした。
レジ打ちを済ませて清算し、おつりのお札を返すそのとき…
「バシッ!!」と奪い取るような取り方をされ、
「お前態度悪いなぁ?店長呼べ!」
と、怒鳴られてしまいました。今でもあのお金の取り方鮮明に覚えてます。
特に態度が悪かった自覚もありませんし、1年半のアルバイトを通してそういった事を言われたこともありませんでした。
そのときはうまく店長が事を収めてくれたので、何も大変なことは無かったですが…
「怒鳴って店長を呼ぶ」というのは僕にとって、「余程のこと」が無い限りしないことなんですよね。
レジは止まる、店員も何人か止まる、その後の処理などなど、よっぽどのことじゃないですか。
どうしてもそこまでのことをされる態度をしていたと思えないんですよね。
「お客様は神様?」で検索した
本気で落ち込みまして、いろいろ調べました。
「アルバイト レジ クレーム」で検索したり。
それで行き着いた答えが、

そういう人間もいるんだぁ
って、悟りを開きました笑。
ネットの体験談や同じ境遇の人を調べたら、どうやら…
「お客様は神様。店員は困らせて良いし、店員に力を見せ付けたい」
っていう可哀想な方(特にご高齢に多いらしい)が、世の中にはいるそうです。
「そんな人間居ない!友達もみんな居るって言ってるけど実際見たこと無いしUMAみたいなものでしょ!」
って、そのときまで思っていました笑
巷では「老害」、「DQN(ドキュン)」なんて名称で親しまれてますね。
日本は礼儀正しい国だし、本当に「お客様は神様なのが常識なのでは」と考えました。
それで「お客様は神様?」と検索したわけですが、全くもって違いました。
「店員さんは神様」という人もいる
ネットの体験談を見ていると、意外とクレーマーって多いらしいですね。
僕は1年半で1人でしたが、お店の雰囲気なども関係しているそうです。
コンビニは酷いとか…。
だんだんと、みんなクレームは出さないだけで少なからず店員を心の中で虐げてるのかな?
と、疑心暗鬼になりました。クレームを受けた直後は。
そんな中出会ったのがあるブログでした。
そのブログを誠に勝手ながら要約すると…
『店員さんに怒鳴っている客をみつけた。どうして相手の立場になってものを考えられないのか。
多くの客が並んでるレジで、ひたすらレジを打ってくれてる店員さんを想うと到底そんなことできるわけ無いはず。
自分はいつもレジを出るとき「お疲れ様です」と言っている。相手を思いやれる人が増えればと思う』
という内容でした。落ち込み半分、怒り半分な僕は心打たれましたね。
そんな風に店員を想ってくれるお客様が居る!
本当の意味で神様なお客様だと思えました。正直泣きそうでした。
お客様はNOT神様
お客様はお金を払ってくれる。
店員(店)は品物を提供する。
お互いに優劣はありません。
もし「お客様は神様だ!」なんて言ってたり、そんな態度の人は、
「それ意味違ってるのに…ププッ!」
って、心の中で笑ってやりましょう。顔に出しちゃダメですよ!余計に厄介です笑
客として「店員さんは神様」、店員として「お客様は神様」だと思えるよう、
相手を想いながら生活できる人間が増えればなって思いますね。
この記事で少しでも気が楽になってくれれば嬉しいです!